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NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる

NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる
NHK取材班
NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる
定価: ¥ 1,200
販売価格: ¥ 1,200
人気ランキング: 1409位
おすすめ度:
発売日: 2009-09-17
発売元: 宝島社
発送可能時期: 在庫あり。

素晴らしい視点
職務上もう何年も、心療内科系の診断には疑問を感じていた。不眠や身体の不調→内科的に問題なし→心療内科で「病名をもらう」・・・というパターンが非常に多い。というより一度でも心療内科に行けば必ず病名がもらえる事にウンザリしている。さらに、心療内科に行って復活する人が半分でもいれば「病名をもらう」事も悪い事ばかりじゃないと思えるが、実際には「その病」を克服する人より「再発」し「脱落」する人が多いのである。その理由は明快。何故なら、また「気分が悪い」と心療内科に行けば再び病気の太鼓判を押して貰えるからだ。「再発が当然」の構造。私自身、約30年前の高校時代、部活動の練習がキツイ時期があり、実際下痢が続いたので内科を受診した。内心「これで練習が休める」と期待していたのだが、医者の言葉は一言「気のせい。なんでもないから部活を続けて良し」でした!これが今ならどうなのだろうか?もちろん重症の患者さんも実在するのですが、いつからか「心療内科系の拡大解釈」が野放しになっていると思う。それに反して「健康体」の定義はどんどん狭くなってくるので、今や小学生でも簡単に「病気」になれる。本書では、できるだけ中立的な立場で取材が行われている印象を受ける。医療における商業優先主義と責任転嫁のツケを放置して良いのだろうか?いろいろな事を考えさせられる一冊です。

「うつ病」の治療最前線・・・一般市民だけでなく医療関係者も必読!!
ここ数年で「うつ病」をテーマにしたドラマや健康番組がかなりの数、放送されるようになり、ひと昔前に比べたら「うつ病」に関する偏見はだいぶ少なくなったようにみえます。しかし・・・
この本は、うつ病の治療最前線を取材し、かなりバランス良くまとめた本です。日本の現状はどこが問題なのか、それをどう変えていくのが望ましいのか、患者の立場からはどんなスタンスで臨めばいいのか。ただ現状を告発するだけではなく、問題に対する「見立て」や「処方箋」についても、ある程度触れようとする姿勢にとても好感がもてました。例えば、第2章『クリニック乱立の闇?なぜ診断がバラバラなのか?』で取りあげられている「医師選びの注意点5箇条」や第4章『心理療法の壁?医療に心のケアが定着しない理由』にまとめられた内容などは、これまでマスコミで言及されることがほとんどなかった側面だと思います。
第5章『うつからの生還?体験者たちが語る回復のプロセス』は、製薬会社が作成する患者さん用パンフレットなどに載っている物語よりも、はるかに実態に即していて示唆に富む内容だと思います。どの方も相当な長期戦になっていることに驚く読者も多いでしょうが。少し追加するならば「『うつ病』になったら、こんなに長く患うのか?!」と驚き慌てるのではなく「このように長期に渡っても回復する病気なんだなぁ」と希望を持ってほしいし、「『うつ病』急性期の療養は、心理的にも身体的にもきちんと休息をとること」という基本はしっかり押さえたうえで、読んでほしいと思います。

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