![闇打つ心臓 Heart, beating in the dark [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21AZRFZHYZL._SL160_.jpg)
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発売日: 2006-10-27
発売元: バンダイビジュアル
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「もう一回撮らせるっていうのは、けっこう残酷なことだから。」
商業劇映画では『死国』『8月のクリスマス』などの作品を撮られた長崎俊一監督が、かつて、石井聡互監督や塚本晋也監督らと並ぶ、80年代インディーズシーンのさきがけであったころ。当時制作された多くの長崎作品のなかでも、とくに異彩を放ったのがこの『闇打つ心臓』でした。自分らの子供を殺し逃げる、若い男女二人の密閉された物語。
リメイクとなる今作は、その後23年振りに再会したかつての主人公・リンゴォと可奈子、その二人と同じように生まれた子供を殺し放浪する若い夫婦・透と有紀、またそれらの「役」と演じる役者本人達によるフェイクドキュメンタリー、そしてオリジナル版『闇打つ心臓』の映像との、じつに四重の構造を取って展開します。
一応、オリジナル版があることから「リメイク」の形式を取ったことにされていますが、実際はほぼ新作であると云ってよい。かつて『闇打つ心臓』という映画があった、ということすらフェイクであったとしても、成立してしまえるくらいの、従来のリメイクの概念とは大きく差のある作品です。名ばかりの「リメイク」は、かえって、所詮リメイクなどは出来ない、という強い思考を強調します。
内藤氏曰く、「この映画は、三回目へ行く為の、切符。」
本編中ではドラマ部分より逆に白々しいフェイクドキュメンタリーが鼻につき、分かっていてもその点で多少の悔いが残ったのですが、映像特典のメイキングでそれも解消されました。
メイキングまで観ないと成立しないというのも妙なはなしですが、この映画は、本編に加えてメイキングとで補完されるものではないかと。